2011年11月27日日曜日

iPhone 4S


iPhone 4Sを購入しました。

自分の生活スタイル(職場、自宅の自転車通勤、いずれもWifi環境、Wilcomとの2台持ち)では使用する機会は少ないのですが、もともと持っているiPod touch(なんと初代)が壊れたこと、カメラが比較的良いという噂などを聞き購入いたしました。

当初はauのものを考えていたのですが、わずかに高いこと、機能の制限があること、海外で使用できないこと、などを考えるとソフトバンクのほうにしました。長く使うつもりで64G、折角なので白を選択。

で1週間ほど使ってみた感想です。

・電波の入りは良い。いまのところ日常生活で圏外になることはない。電波はWilcomより明らかに良いです。Wilcomといえばエレベーターに乗ると、自宅の玄関で、トイレの個室で、と圏外連発でしたがいまのところソフトバンクiPhoneでは日常生活で圏外はありません。

・意外と通信速度は速い。自宅、職場などでXtreme Speedtestを使って測定するとダウンロードで大体1-2Mbpsの間は出ています。これくらいあるとそれほどストレスはありません。

・カメラはまあまあ。携帯電話にしては良いのでしょうが持っているコンデジ(Canon Powershot A2200)と比べると1-2段階落ちる感じです。ただこの違いはPCの画面で見た場合でiPhoneで見ている分には気になりません。Wilcomのカメラと比べれば格段に良いです。このレベルのカメラであれば普段使えるように思います。

・画面が小さい。もうね、頭が痛くなります。特にMendeleyなんかで論文を読むのは無理ですね。iPhoneが悪いわけではなく今の論文がpdf、紙ベースで読まれることを前提に段組みされていますのでしょうがないです。これはむしろ論文がWebベースに合わせるべきです。いま紙で論文読むよりPCで読んでる人のほうが多いですし、これからはiPhone、アンドロイドなどスマートフォンで読みたいというニーズも多いと思います。出版社側でpdf、web2つの形式で発行してもいいんじゃないでしょうか。そんなに手間でもないように思います。

・Siri面白い。実用的ではないですがここまで音声認識が進歩していることに驚きます。英語の発音チェックなどにも使えそうです。私のthの発音はかなり怪しいことがわかりました。実用化はまだまだですがこれから急速に進歩しそうな印象を持ちました。

・電池もちは良い。少なくとも放置している間にどんどん減っていくことはありません。普通2-3時間の使用であれば1日は持ちそうです。

・少し重い。Wilcomとの2台持ちは冬はよくても夏、薄着になるとズボンのポケットに2台はしんどそうです。iPhoneのケースになるようなWilcomの機種開発すれば売れると思いますがどうでしょう。

自分的にはかなり満足です。いろいろ使い込んでいきたいと思います。

2011年10月23日日曜日

CrystalMark 2004R3でのベンチマーク


Thinkpad Edge 13'もメモリも増やしたことだし、SSDに換装したし、ということでベンチマーク施行。
HDDは速いがうーん、他はいまいち。体感速度は速いんですけどね。

デスクトップのH330 (Core i5、4G Memory)では下の通り。




Posted by Picasa

2011年10月16日日曜日

Thinkpad Edge 13でのSSD換装

1年半前に購入したThinkpadですがもっさり感が目立つようになり、最近SSDも値段がこなれてきたためHDDをSSDに換装しました。換装前のベンチマークでは下の通り。


Intel製のものであれば乗り換えソフトが利用できるのでIntel SSD 120Gを選択、近所のヨドバシカメラで\22000でした。





ついでにメモリも増設することとしました。Thinkpad Edge 13はSODIMM DDR2、メモリーは2枚までなんですが購入時に何枚ささっているかわからないのでCPU-Zでチェック、Channelがsingleですので1枚のようです。


メモリは安いのでも良いだろうと考えamazonで購入、\1980でした。


でHDDケースは玄箱を選択。HDDケースはSATA接続とIDE接続の2規格あるので要注意です。

これで用意が整いました。

まずはHDDケース内へ購入したSSDを入れます。差し込むだけなので簡単。
この状態でThinkpadに接続するとランプ点灯、

Intel Data Migration Software を使用してHDD内容をそのままSSDにコピーします。この工程が1時間程度かかりますのでゆっくりと待ちます。

コピーできたらこれで準備OK,ついで実際の換装です。マニュアルはhttp://download.lenovo.com/jp/mobiles_pdf/63Y0744_J.pdfにありますのでそれをみながら行います。

バッテリーを外し、ネジ5本外すとHDDとメモリーがすぐに見えます。Thinkpadは簡単です。

で購入したメモリとHDDをSSDに換装し終了、この入れ替えは10分程度で終了しました。

Windows起動するとやはり速いです。Windowsの起動のみならずOfficeの立ち上げ、Webの閲覧、全てで倍速~3倍速くらいの体感速度です。プチフリもないし良い感じです。
換装後のベンチマークは下の通り、ずいぶんと速くなりました。







2011年9月1日木曜日

What would you do シリーズが面白い

ABCのWhat would you doシリーズが面白い。やっていることはある種ドッキリカメラと同じなのだがSocial Experimentsと表現している。



この動画はカジュアルな格好で入ってきた黒人女性が店員から身体検査をされそれを見ていた周囲の客の反応をみるというもの。人種差別に対する反応をみている。黒人の子連れの夫婦が反応して猛烈な抗議を行ってる。




黒人が買い物をするとこのような差別にあることをshopping while blackというらしい。やはり見ていた黒人の買い物客が抗議の声を上げる。100名の買い物客を観察して抗議に入ってきたのは16名であった。



この動画では母親がベビーシッターに対してひどい扱いをする。母親は先ほどの人種差別をしていた店員と同じ女優が演じている。聞くに堪えかねた周囲の客が抗議の声をあげるが母親も反論する、"あなたには関係ないでしょ、こっちに来なさいよ、どうしたの、私が怖いの?"といった感じで。これが迫真の演技でほんとに怖い。



こんどはベビーシッターを黒人に、叱責するのは母親ではなくて子供になっている。この子役の演技もすごい迫力。見かねた周囲の客が抗議の声をあげるが負けずに子役も反論する。この回が一番見ごたえがある。



この動画ではパン屋の店員が盲目の客のお釣りをごまかすのを客が目撃するというもの。見ていた客が抗議の声を上げ始める。盲目の客が女性の場合は必ず他の客が抗議を始めるが盲目の客が男性の場合は必ずしもそうではなかったとのこと。



ゲイ、レズビアンのカップルがレストランを訪れるとウェイターから差別的発言を受け、それを聞いていた周囲の客の反応を見ている。



polygamy(一夫多妻制)の宗教グループが15歳の女の子を無理に結婚させようとしている。周囲の客の反応を見るが、演技が迫真で見ごたえがある。



スーパーのレジに並んでいると急いでいる客が割り込んできてその客に500万人目の賞金が当たった際の割り込ませた客の反応を見ている。ここまでくるとただのドッキリカメラだろう。人種差別、同性愛差別、障害者差別への対応、と同列にこういうただのドッキリカメラ的なものが混じっているのがこの番組のよくわからないところである。








2011年8月27日土曜日

Jobs is my No.1 Hero.

Steve JobsがAppleのCEOを引退するとの発表があった。06年から膵臓癌の治療を受けていることを公表しており、手術、再発、化学療法、肝転移、肝移植、再発という経過を考えるとやはり病状は悪いのかと考えてしまう。

もはや伝説ともなっている06年のスタンフォード大学でのスピーチで私はJobsのファンになり以降ずっと彼のプレゼンテーションを楽しみに聞いていた。07年のiPhone発表の際のプレゼンテーションはAppleの秘密主義、iPhoneの素晴らしさ、Jobsのプレゼンテーション技術がすべて噛み合い最高のプレゼンテーションになっている。iPhoneの発表前にはyoutubeやwebにはiPhoneを予想したものが沢山あった。そのほとんどはiPhoneの発表前にはcoolに見えてこんなのできるわけないじゃん、って思っていたが本当のiPhoneが発表されるとそれらの予想は全て陳腐なものになった。それらの予想されたiPhone達はすべて既存の携帯電話の延長線上、ちょうどいまのガラケーのようなものばかりだった。

多くの人がJobsのプレゼンテーションに心を動かされるのは、彼が真実を語っているように見えるからだろう。彼の語っていることは少なくとも彼にとっては真実であり、嘘がないように聞こえる。複雑な生い立ち、ドロップアウト、成功、追放、再チャレンジ、病気、それらを経験しJobsはいくつもの革命を起こし、世界を変えて行った。

私が知っている1997年ころのApple社はほんとうに潰れそうだった。当時SONYに買収されるといううわさもあったし、マイクロソフトに買収されるといううわさもあったと思う。信じられないが当時のSONYはAppleよりも何倍もinnovativeでうまくいっていた。JobsがCEOになっても最初はあまり変わらなかった。iPodは発売当初は全く魅力がない製品に思えた。5色で販売されたiMacは私も購入したがよくフリーズし電源を落とさないといけないことが多かった。信じられないが2時間に一度くらいフリーズしていたように思う。でもちょっとずつAppleは変わっていった。ありふれた製品に見えたiPodであったが、iTunes Storeでの囲い込みが成功すると徐々にうまく行きはじめた。病気になってからのJobsはさらに凄みを増した。iPhoneの出現となり、一気にSONYどころかMicrosoftも追い越して一時ではあるが時価総額世界一の企業となった。

06年のスタンフォード大学でのJobsのスピーチは100回以上聞いた。あるIT企業の社長がJobsのスピーチを聞いて涙がとまらなくなったという話を読んだことがある。私も初めて聞いたときにショックを受けた。細部がわからないので何回も繰り返し聞いた。いまではほとんど覚えている。

他人の助言より自分を信じて前に進め、人生は有限だ、ハングリーでいろ、賢くなんかなるな。






2011年7月30日土曜日

Mendeley Desktop 1.0がリリースされました。


What is Mendeley? from Mendeley on Vimeo.


Mendeley Desktop 1.0がリリースされました。これでβ版は終了、正式版1.0です。改良点は
1. 同じ文献が二重で入っていないかのチェック
2. サブフォルダの作成が可能
3. Wordプラグインの改良
の3点のようです。

特にサブフォルダが作れるようになり論文整理がより効率的になるように思います。またWordプラグインもOFFICE 2010に正式対応となります。Insert Citationボタンの場所も変わりました。


Mendeley Blogによればユーザー数は100万人、アップロードされている文献は1億を超えるようです。次回のアップデートでは新しく引用文献スタイルを簡単に作成できるようになりそうです。



私事ですがMendeley Advisorとなりました。Mendeleyの普及に努めるようにします。

2011年7月3日日曜日

Start with Why



Simon SinekによるTEDでのプレゼンテーション、周囲へ強い影響力をもつ指導者や組織のアプローチは常にwhy→how→whatの順番であるということがいくつかの例をあげながら解説されている。
例えば通常のコンピューターメーカーのCMでは
"我々のコンピューターは素晴らしく" → "美しいデザインで簡単に使えユーザーフレンドリー"→ "1つ如何ですか?"となるがAppleのCMでは
"我々のすることはすべて世界を変えるという信念で行っています。違う考え方に価値があると信じています" → "私たちが世界を変える手段は美しくデザインされ簡単に使えて親しみやすい製品です" → "素晴らしいコンピューターができました"
となる。
ポイントはwhat→how→whyという順番で具体的なものから抽象的なものへ移っていくので具体的なものから説明しがちであるということ、ただし心へ訴えるにはwhyという抽象的な概念に踏み込まないといけないということ、である。ここがないと"細かいことはわかったけどどうも納得感が得られない"という状態となるという。
その他にもライト兄弟、マーチンルーサーキングなどの例が挙げられ"Starting with Why"の重要性が説明される。

やや我田引水的な論法がないでもないが的を得ているように思う。

2011年5月25日水曜日

Mendeleyで新しいcitation styleを作成する方法

MendelyではWordのアドインがあり引用文献リストを作成することができます。この引用文献のフォーマットがcslであり、xmlをもとに作成されています。cslを使用する文献管理ソフトは今のところZoteroとMendeleyのみのようであり、Mendeleyの引用文献リストもZotero Style Repositoryから取得することができます。

1552もの引用文献スタイルがあるので大概のものはあると思うのですがない場合もあります。例えば"Catheterization and Cardiovascular Interventions"という私の投稿したい雑誌の引用文献スタイルもありません。それで新しく引用文献スタイルを作成してみました。

Mendeleyで新しく引用文献を作成する方法はMendeleyのホームページでも解説されています。
HOWTO: edit citation styles for use in Mendeley

当然1から作成するのではなく既存のスタイルを修正することにより作成する方が早いので
C:\Program Files\Mendeley Desktop\citationStyles-1.0
にあるデフォルトのスタイルをコピーしてcustom styles locationにコピーします。
ただこのcustom styles locationの場所はMendeleyの解説とは違う場所にありました。
Mendeleyホームページでは
C:\Users\\Mendeley Ltd.\Mendeley Desktop\citationStyles-1.0
でしたが実際には
C:\Users\\AppData\Local\Mendeley Ltd\MendeleyDesktop\citationStyles-1.0
にありました。

でこれをMendeleyのホームページを参考に修正します。cslファイルはWindows附属のメモ帳で開いて修正します。
例えばbibliographyの(Andersson et al. 2004)を[Andersson et al. 2004]に修正したい場合は
<layout prefix=”(” suffix=”)” delimiter=”; “>

<layout prefix=”[" suffix="]” delimiter=”; “>
と修正すればよいのです。

といってもなかなか自分が修正したい場所はどこなのかを探すのが大変でした。例えばCatheterization and Cardiovascular Interventionsではauthorが何人いてもet alを使用せず全員記載するようにとのことでしたので
<bibliography et-al-min="50" et-al-use-first="49" entry-spacing="0">
として50人以上のauthorがいればet alを使用するといった風にちょこちょことvancouverスタイルをもとに変更しました。

Catheterization and Cardiovascular Interventions用のcslファイルを下に置いておきます。いつか誰かの役に立てば幸いです。以下の部分をコピー、メモ帳にコピーしてC:\Users\\AppData\Local\Mendeley Ltd\MendeleyDesktop\citationStyles-1.0に保存すれば使用できるかと思います。

もっと詳しくCSLを調べたければCitation Style Language 1.0で詳しく調べられます。

しかしながらJournalごとに引用文献スタイルが異なるのは如何なものでしょう。伝統芸能ではあるまいし様式美にこだわってもって思ってます。統一した引用文献スタイルになればよいな、と思います。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<style xmlns="http://purl.org/net/xbiblio/csl" class="in-text" version="1.0">
  <info>
    <title>Catheterization and Cardiovascular Interventions</title>
    <id>http://www.zotero.org/styles/Catheterization and Cardiovascular Interventions</id>
    <link href="http://www.zotero.org/styles/vancouver" rel="self"/>
    <author>
      <name>Naritatsu Saito</name>
      <email>naritatsu@gmail.com</email>
    </author>
    <category field="medicine"/>
    <category citation-format="numeric"/>
    <updated>2010-05-25T22:00:05+00:00</updated>
    <summary>
    The style is made based on vancouver style</summary>
    <link href="http://www.nlm.nih.gov/bsd/uniform_requirements.html" rel="documentation"/>
  </info>
<macro name="author">
<names variable="author">
<name sort-separator=", " delimiter=", " initialize-with="" delimiter-precedes-last="never" name-as-sort-order="all"/>
</names>
</macro>
<citation collapse="citation-number">
<sort>
<key variable="citation-number"/>
</sort>
<layout prefix="(" suffix=")" delimiter=",">
<text variable="citation-number"/>
</layout>
</citation>
<bibliography et-al-min="50" et-al-use-first="49" entry-spacing="0">
<layout>
<text variable="citation-number" suffix=". "/>
<text macro="author"/>
<text variable="title" prefix=". " suffix=". "/>
<text variable="container-title" form="short" suffix=" "/>
<date variable="issued" suffix="; ">
<date-part name="year"/>
</date>
<text variable="volume" suffix="."/>
<text variable="page" suffix="."/>
</layout>
</bibliography>
</style>

2011年4月22日金曜日

Life is like a cup of coffee



A group of alumni, highly established in their careers, got together to visit their old university professor. Conversation soon turned into complaints about stress in work and life.
Offering his guests coffee, the professor went to the kitchen and returned with a large pot of coffee and an assortment of cups—porcelain, plastic, glass, crystal, some plain looking, some expensive—telling them to help themselves to the coffee.
When all had a cup of coffee in hand, the professor said: “If you noticed, all the nice-looking expensive cups have been taken up, leaving behind the plain and cheap ones. While it is normal for you to want only the best for yourselves, that is the source of your problems and stress. Be assured that the cup itself adds no quality to the coffee. In most cases, it is just more expensive and in some cases even hides what we drink. What all of you really wanted was coffee, not the cup, but you consciously went to the best cups…And then you began eyeing each other’s cups.
Now consider this: life is the coffee; the jobs, money, and position in society are the cups. They are just tools to hold and contain life, and the type of cup we have does not define, nor change the quality of life we live.
Sometimes, by concentrating only on the cup, we fail to enjoy the coffee. Savor the coffee, not the cups! The happiest people don’t have the best of everything. They just make the best of everything.
Live Simply, Speak Kindly, Care Deeply.

2011年4月3日日曜日

Freelancer.com 海外への外注サービスで英文添削を依頼してみた



Freelancer.comというサービスがあります。インドが本社のようですが、どのようなものかと言えばロゴのデザイン、翻訳、SEO、写真の修正などデジタル化できる仕事のアウトソースの仲介です。アウトソース先は他国の技術をもった見知らぬ誰か、というサービスです。日本や米国などの先進国から主に発展途上国へ賃金ギャップを利用して仕事を委託する、ということです。


非常に面白い、と思い試しに使用してみました。初回であればFreelancer.comへの掲載料17$が無料でした。具体的に今回の私の使用例を挙げてみます。

1000 words程度のショートレポートをある雑誌に投稿しようと考えていました。英文チェックを日本の業者に頼むとおそらく1万円前後かと思われます。そこでFreelancer.comへ依頼してみました。

"Check English

I need a native English speaker to check a medical paper preparing to submit a journal. The paper contains just 850 words and a Figure and a Table. "


との内容で30-40$という価格で掲載したところ、反響はあるわあるわで登録した直後から続々と私がやりたい、という問い合わせがきます。ちなみに30$がミニマムの依頼料金です。
パキスタン、米国、ウクライナ、フィリピン、ルーマニア、インド、イギリス、ケニアと7か国、計10人からいずれも30ドル、いずれも納期1日ということでオファーが24時間でありました。この中からメールでやり取りをして自分で決めた相手に依頼する、という仕組みです。ただし直接連絡先を明かしてはならない、というルールがあります。運営者からすれば直接やり取りをされるとビジネスモデルが成立しないのでしょう。ただしメールの署名に実名をいれても問題なく相手からも読めていました。これですと今はFacebookがありますので検索すれば直接連絡を取ることもおそらく可能ですので完全にブロックしているわけではないようです。


選ぶ際に一番重要視されるのはRatingと思われます。これは過去の依頼主から依頼された仕事内容とその評価が書き込んでありそれに応じてRatingがなされるようです。Ratingで選ぶとすればパキスタンの編集者で先月だけで9個のプロジェクトを引き受けておりいずれもほぼ1-2日内で終了させ合計500$弱の報酬を得ています。


しかし今回は米国のレジデントとの方に依頼しました。決めてはやり取りの中で過去に自分の投稿した論文を添付してきたこと、またその内容からある程度専門知識があることがわかったためです。


Web経由で添付ファイルとして英文校正を頼む今回の投稿原稿を送ったところ2時間後に帰ってきました。ちょっとした内容の確認をやり取りして終了、Freelancer.comに掲載してからここまで3日内でした。しはらった費用は依頼相手に30$、Freelancer.comに3$、合計33$でした。やって頂いた校正の内容は十分満足できるものでした。


英語でやり取りをするという煩わしさが苦にならなければ価格、スピードと非常に有用なサービスです。フラット化する世界、というものを実感いたしました。


追記-----
英文校正終了後に連絡があり、向こうのVISAのアカウントでは入金ができないので30$は受け取れないとのことでした。代わりにsavethechildren.orgにdonationしてほしいとのことでした。そういうことならと少し多めに50$をdonationしました。次回もこの方にお願いしたかったのですが、難しいかもしれません。







2011年3月23日水曜日

ブギーボードレビュー



iPadの入力に不満があり、やはりタブレットPCには手書きが良いのかななどと考えていたところにBoogie boardをamazonで発見、価格も手ごろであり購入しました。

で使ってみてわかったことは

・非常にアナログな使用感覚-デジタルな感じが薄いです。iPadとは全く違う使用感覚。これに近いのは子供が字の練習やお絵かきにつかっていたマグネット式のあれです。電源も両方ともありませんし。


・軽い-思った以上に軽いです。おそらく同サイズの紙のノートより軽い。これで電池が10年以上持つということで驚きです。

・付属のペンでなくても書ける-付属のペンでなくても割り箸でも爪でもなんでも書けます。ただし表面は弱そうなので注意しないと傷がついてしまいそうです。

・仕事で使うのは無理-書いたものを保存できない、というのも大きいですがやはり細かい字がかけないというのが大きいです。

ということで子供が字の練習をしたりお絵かきをするのにちょうど良いようです。あとは伝言板でしょうか。仕事でメモを取りたい、などの用途で使用するには少し無理があるようです。

Thinkpadクラッシュとクラウドを用いたデータ復元


昨年5月に購入したThinkpad edge 13がBIOSアップデート中にフリーズ、起動しなくなりました。現在はメールはGmail、写真はGmailと同一アカウントでPicasa Webアルバムで、論文などのPDFファイルはMendeley、その他ファイルはDropboxで同期を取るようにしていますのでPCがクラッシュしてもそれほど困りません。

とはいえラップトップもないと困ります。サポートに電話したところ保証期間内でもBIOSアップデート失敗は有償になる可能性が高いとのこと…修理はいつまでかかるかわからないとのことですので中古のネットブックを購入しました。妻の使用しているLet's note T2もWindows 2000なのでそろそろ買い替えが必要と勝手に思っていたので修理が終われば妻が使用するという前提での購入です。そうしますと使用目的は主にネット、携帯するので軽いほうが良い、Wimaxもあったほうが良い、ということで近所で中古のLavie light BL530を購入しました。
で、しばらくは私が使うのでネット経由でデータをリカバリーしました。Gmail、Picasa Webアルバムは当然ローカルにデータを保存していませんので問題なし。Dropboxもインストールした瞬間からリカバリーが始まりましたが、速度がどうにも遅い。見てみると20kbpsでしか通信していません。ところがどんどん速度が増していき500kbps前後で安定、朝起きてみるとリカバリーは終了していました(開始は23時ころ)。私はDropbox PRO50に契約しているので20G前後使用していたのですが何とか7-8時間でファイルは全て復元されていました。

Mendeleyも当初はエラーが出て同期が中断されていたのですが0時を過ぎたあたりで安定してダウンロードされるようになり30分程度でMendeleyもリカバリーされました。ちなみにMendeleyは400Mb程度使用しています。

昔と比べればPCがクラッシュしてもそれほど困らなくなりました。メール、ファイル、フォルダは完全にクラウドにバックアップされていますので安心です。後はインストールしているアプリケーションもネット経由で再インストールしてもらえればより便利でしょう。あるいは全てのアプリケーションがGoogle DocsのようにWebアプリケーションのようになっていくほうが正しいのでしょうか。

2011年3月4日金曜日

MendeleyでGroupを作成しPDFを共有する方法

MendeleyでGroupを作成するとDroup内のメンバーで論文を共有することができます。ただしGroupの設定に気を付けないとabstractなどのメタデータのみの共有になります。

Groupのプライバシー設定をPrivateに設定するとPDFの共有がGroup内のメンバーでできますがPublicにするとInvite Onlyの設定でもPDFの共有はできません。そして私の試した限りでは一度Publicに設定するとPrivateには変更できないようです。

書込みや注釈を含めたPDFでの論文が共有できる、というのが利点ですので通常はPrivateの設定にすることが多そうです。

2011年2月2日水曜日

Googleコマンドを用いた検索依存型翻訳

以前からGoogleコマンドを用いた翻訳についてはここそこで指摘されています。私はこの本を読んでコロンブスの卵的な感銘を受けました。
翻訳に役立つGoogle活用テクニック
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それ以降英文を書く際には必ずフレーズ検索、ワイルドカード、ドメイン指定で英文を細かく区切ってチェックするようにしています。言語は多く使われているものほど正しい、という当たり前ですが非論理的な法則に立ち向かうにはこの方法がベストのように思います。翻訳ソフトの完成型は必ずや検索エンジンを使用して英文チェックを高速で行うに違いないと思いますがいまだそのようなソフトは完成されていません。

ちょうど病院の後輩から英文抄録の添削をお願いされましたのでGoogleコマンドを駆使してチェックしてみました。


最初のセンテンスです。
An 89-year-old-woman with dyspnea and systemic edema was admitted to our hospital because of congestive heart failure. 


An 89-year-old-womanという言い回しは正しそうですが、本当に正しいのでしょうか?フレーズ検索で"An 89-year-old-woman"と検索してみます。http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1C1AVSX_enJP411JP411&q=%22An+89-year-old-woman%22&aq=f&aqi=&aql=&oq=
34600件ヒットしますので正しそうです。しかしGoogleは特殊文字(この場合はハイフン-)を無視してしまします。
検索結果を見てみるとどうも"An 89-year-old-woman"ではなくハイフンなしの"An 89 year old woman"やoldとwomanの間にハイフンがない"An 89-year-old woman"が多くヒットしています。医学的な言い回しではどうでしょうか。このようば場合はサイト内検索が有効です。"An 89-year-old-woman" site:http://www.ncbi.nlm.nih.govで検索すればPubmedのアブストラクトのみがヒットします。http://www.google.co.jp/search?rlz=1C1AVSX_enJP411JP411&sourceid=chrome&ie=UTF-8&q=%22An+89-year-old-woman%22+side:http://www.ncbi.nlm.nih.gov
なんと109件もヒット、やはりハイフン全てなしかoldとwomanの間にはハイフンなしばかりです。従ってAn 89-year-old-womanではなくAn 89-year-old womanのほうが良さそうです。それ以降は問題なさそう。

次のセンテンス。
She had undergone hypertensive treatment for several years.

なんとなくhad undergone hypertensive treatmentが怪しい感じがします。"had undergone hypertensive treatment"で検索、ヒットは0です。http://www.google.co.jp/search?rlz=1C1AVSX_enJP411JP411&sourceid=chrome&ie=UTF-8&q=%22had+undergone+hypertensive+treatment%22
どうも間違っているようです。undergoが怪しいということでワイルドカード*を使います。""had * hypertensive treatment"で検索するとhypertensive treatmentではなくanti-hypertensive treatmentが正しそうです。http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1C1AVSX_enJP411JP411&q=%22had+**+hypertensive+treatment%22&aq=f&aqi=&aql=f&oq=
それではanti-hypertensive treatmentとワイルドカード*を使ってフレーズ検索、"had * anti-hypertensive treatment"、ワイルドカードの部分はreceivedが多くヒットします。http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1C1AVSX_enJP411JP411&q=%22had+*+anti-hypertensive+treatment%22&aq=f&aqi=&aql=f&oq=
ということでShe had recieved anti-hypertensive treatment for several years.が最も良く使われる表現のようです。

こんな感じでにフレーズ検索、ワイルドカード、サイト内検索を用いると英文チェックができます。時間がかかるという欠点はありますが使いこなせば非常に有効ではないかと思っています。

2011年1月8日土曜日

Do not frame the problem tightly



スタンフォード大学でのティナ・シーリングの起業家のための講義です。
5ドルの原資と2時間の時間でどれだけお金を作ることができるかという実習をしました。あるグループはパーティを企画、また自転車のタイヤに空気を入れるサービスを行ったグループ、レストランの予約をおさえておいてそれを販売したグループなどいろいろな試みがあったようです。

5ドルの元手、2時間の制限時間、それらは原資のようで実は制限でしかない、というのがキーポイントでした。一番多くのお金を得ることができたグループは全く異なる方法をとっています。

Do not frame the problem tightly. We have resources much larger and valuable than we can imagine.

考えてみると自分もいろいろな制限を勝手にもうけてしまっているように思います。

ラベル